Q&A|住宅の塩害対策ってなにをすればいいの?
まずは塩害対策について基本的に必要な項目を理解しましょう。その後、自分でできる項目はなにがあるかを解説していきます。以下の1〜5が塩害対策の主な内容です。
定期的な洗浄で塩を流す
建物の外壁や窓などを定期的に洗浄することで付着した塩分を洗い流しましょう。基本的には水道水などの塩分が入っていない水を選びましょう。雨水には塩分を含んでいることがあるので、注意が必要です。
基本的な防水対策の実施
塩が侵入するのを防ぐために窓やドアの密閉性を高め、防水処理を施すことが重要です。シーリングなどを使用して接合部をしっかり補強しましょう。
植生の利用
建物周辺に植生を設けることで、塩分を含んだ風の勢いを和らげることができます。
適切な建材の選択
海岸地域での建築には、塩害に耐える材料を選ぶことが重要です。ステンレス鋼、アルミニウム、塩害に強い塗料などが適しています。
多層塗装の実施
塗料を複数層に塗ることで、より強固な保護層を形成し、塩分の侵入をより効果的に防ぐことができます。
Q&A|DIY自分でできる塩害対策はどれ?
A:壁面の洗浄が主な塩害対策
自分で塩害対策を行うなら一番手軽にできるのが外壁の洗浄です。ホースと伸びるブラシなどあれば壁面についた塩を落とすことができます。
他の4つに関しては自分で行うのは厳しいと思います。洗浄+塗装なら個人でもできそうなものですが、フッ素塗料などの塩害対策になる塗料は扱いが難しく値段亜が高価になります。失敗したくない人は専門家に相談するのがおすすめです。
塩害対策の専門家が塩害対策が行う場合
まずは壁面の調査から始めます。一般的にはどのぐらい塩害の影響が出ているか、壁面の状態についてを調べます。その後、洗浄>塗装>防水対策>植物の提案の順番で行い塩害対策を実施します。詳しくは次のとおりです。
専門家よる塩害対策の優位点
専門家が塩害対策を行う場合の詳細は以下のとおりです。
水洗い
高圧洗浄機を使用して壁一面を綺麗にします。これは単純に塩を落とすだけでなく、黒ずみや油汚れまで落とし、塗装での塩害対策を施します。当社の塩害塗装はこれらを値段に含んでおります。
防水対策
窓やドアのシーリング材をチェックし新しくします。防水材で補修する防水対策は、屋根や壁の防水塗装を定期的に更新し建物の密閉性を保つことで水分の侵入と内部構造物の腐食やカビの発生を防ぎます。
適切な植物の選択
塩害対策になる植物を提案させていただきます。
適切な建材の選択
ステンレス鋼やアルミニウムなどの錆びにくく塩分に強い材料の選択や、特別な防錆処理を施した金属や塩害に強い特殊塗料の使用は、適切な建材選択で環境条件や建物の使用目的に合わせた材料を選ぶことが重要です。こちらは建築分野になるのでリフォームなどで大幅に改修工事をする際にご提案させていただきます。
多層塗装の実施
塗料を数層にわたって塗り重ね外壁に厚みのある保護層を形成します。施工後、塩分だけでなくUVや物理的な損傷からも建物を守り見た目の美しさも長持ちします。
これらの対策により建物は塩害の影響を受けにくくなり、機能性と美観を長期間維持することが可能です。これらは外見を保護するだけでなく建物の構造的な健全性を維持し長期的な価値を高めるために重要です。
DIYと専門家の塩害対策(塗装)の比較 – 費用、時間、効果性
費用による比較
DIY対策の場合、具体的な工具や材料の費用だけを考慮すれば、一般的な塗料であれば1缶(16L)あたり約10,000円~15,000円、専用の塗装ブラシやローラーなどの塗装用具は3,000円~5,000円の費用がかかります。また塩害対策で使用する塗料になれば塗料の値段は5万〜10万円程度と高額。自身の時間と労力も費用の一部と考えるならば、その費用は必ずしも安いとは言えません。また間違った対策を取ると、結果的に更なる修復費用が発生する可能性もあります。
一方、専門家のサービスの場合、その費用は塗装面積や塗装内容によりますが、一般的な家庭であれば数50万円~数200万円程度が目安です。その価格には深い専門知識と経験、そして保証が含まれています。これにより、初めから正しい対策が取られ、無駄な費用や時間の浪費を避けることができます。
時間による比較
DIY対策では自分のペースで進めることができますが塗装作業だけでなく塗料の選定や塗装方法の研究にも労力と時間が必要です。適切な対策を学び実行し維持するためには一定の時間と労力が必要で、個人一人で壁一面を塗るのに2ヶ月かかることがあります。
一方専門家による対策はスピーディかつ効率的に行われ塩害対策の全過程を管理し労力を最小限に抑えて時間を節約します。そのため約2週間から4週間で完了し、時間の幅は家の大きさや天気に左右されます。
効果性による比較
最後に効果性ですがこれは最終的に最も重要な要素かもしれません。DIY対策は適切な知識と技術があれば有効ですが、それには時間と研究が必要です。一方専門家は有効性と持続性が保証されています。また、定期的なメンテナンスとアドバイスにより、長期的な効果を保証しています。