フッ素塗料の艶消しってできるの?プロが解説します。
結論:艶消し塗装はできません。
フッ素塗料は耐久性が15年〜18年と長く、高層ビルやスカイツリー、橋などにも使用される高級な塗料です。汚れや塩害などを水だけで落とせるまさに最強塗料です。
そんな塗料であることからプラスの加工はできないと考えるのがいいでしょう。一般住宅に使用する際には艶・光沢感が高級感、清潔感を与えてくれます。
事前に参考写真や物件などをお客様に見せてから施工して後から「艶を消してほしい」と言われないようにする必要があります。ヒアリングが大切ですね。
フッ素塗料のメリット
仮に施工後に「艶消しをしたい」と言われたらどうしましょう。流石に打つてなしかと思われます。なのでとにかくフッ素塗料の良さをアピールすることで納得してもらいましょう。
フッ素塗料のメリット:最高級の耐久性
塩害、高温多湿、雪など様々な環境を耐えることができます。
フッ素塗料のメリット:美観の維持
長期間にわたり美しい外観を保持し、色あせや光沢の減少が少ないです。
フッ素塗料のメリット:メンテナンス簡単さ
汚れが付きにくく、清掃が容易で、水だけでもある程度の汚れが落ちます。
フッ素塗料のメリット:コスパの良さ
初期コストは高いものの、長期的なメンテナンスコストの削減により経済的です。耐久年数は15〜18年
フッ素塗料のメリット:多用途性
工業用途から住宅、公共施設まで、幅広い用途で使用されており、信頼できる塗料と言えます。
フッ素塗料のデメリット
デメリットもあります。しっかりと把握しておきましょう。
フッ素塗料のデメリット:費用が高い
フッ素塗料は一般的な塗料に比べて高価です。初期投資が大きくなる可能性があります。
フッ素塗料のデメリット:専門的な施工が必要
正しい方法で施工しないと、期待される性能を発揮しないことがあります。したがって、経験豊富な専門家による施工が推奨されます。
フッ素塗料のデメリット:施工時の制限
気象条件や環境によっては、施工に制限が生じることがあります。例えば、湿度が高すぎると、塗膜の品質に影響が出る可能性があります。
フッ素塗料のデメリット:追従性の低さ
フッ素塗料の塗膜は通常、硬くて剛性があります。これは、塗膜が物理的な動きや構造的な変化に対して柔軟に対応する能力が限られることを意味します。
フッ素塗料のデメリット:ひび割れのリスク
地震や建物の自然な動き、温度変化などによって建材が伸縮する際、追従性の低い塗膜はこれに十分に対応できず、ひび割れを起こすリスクがあります。
フッ素塗料のデメリット:適用環境の選定
このような特性を考慮して、フッ素塗料は動きが少ない、あるいは伸縮が比較的少ない場所での使用が推奨されます。例えば、構造的な動きが少ない建物の外壁や、温度変化の少ない環境などです。
フッ素塗料のデメリット:適切な下地処理
塗装前の適切な下地処理により、ひび割れのリスクをある程度軽減することができます。下地が伸縮することを考慮した適切なプライマーやシーラントの使用が重要です。
フッ素塗料のデメリット:修復の難しさ
フッ素塗料の塗膜が損傷した場合、修復作業は通常の塗料に比べて複雑で高コストになることがあります。