塩害塗装をするデメリットとは?
塩害塗装とは、海沿いや高塩分地域の建物に対して、腐食や劣化を防ぐために施される特殊な塗装のことです。これにより建物は塩分によるダメージから保護されますが、塩害塗装にも一部のデメリットが存在します。
- コスト: 一般的な塗装よりも高価な素材が使用されるため、コストは高くなります。また、専門的な塗装技術が必要なため、労務費も増える可能性があります。
- メンテナンス: 塩害塗装は強力な保護を提供しますが、それでも完全な防御を保証するものではありません。定期的なメンテナンスや点検が必要で、時には塗り替えが必要になることもあります。環境によって耐久年数も大きく変わります。
- 専門性: 塩害塗装は一般的な塗装とは異なる技術を必要とします。したがって、専門的な知識と経験を持つ業者に依頼する必要があります。当社は塩害対策の専門家ですので宮城県内のお客様であれば対応可能です。お問い合わせはこちら
- 色や質感: 一部の塩害塗装では、使用できる色や質感に制限があるかもしれません。これは、特定の抗腐食性能を持つ塗料が色や質感の選択肢を制限することがあるためです。塩害塗装を検討の際は専門家にしっかりと相談しましょう。
これらのデメリットがあるにしろ、海沿いや高塩分地域での建物の保護には塩害塗装が非常に有効です。デメリットを理解し、計画的に対策を講じることで、長期的にはコストを抑えることができます
塩害塗装で生じるデメリットを回避する方法
塩害塗装のデメリットを回避または軽減するためには、以下のような対策を検討することが有益です:
- 事前の見積もりと比較: 塩害塗装に関する正確なコストを把握するためには、事前の見積もりが重要です。異なる業者から複数の見積もりを取ることで、コストを比較し、最も適切な業者を選択することができます。当社では相見積もり大歓迎。無料で相見積もりを作成しています。
- 専門業者の選択: 塩害塗装は特殊な技術を必要とするため、経験と知識を持つ業者を選ぶことが重要です。信頼性と専門性を評価するために、業者の評価やレビューを確認し、以前のプロジェクトのサンプルを要求することも有用です。
- 定期的なメンテナンス: 塩害塗装は一定期間ごとにメンテナンスが必要です。定期的な点検とメンテナンスを行うことで、塗装の寿命を延ばし、長期的なコストを抑えることができます。
- 高品質の塗料の使用: 良質の塗料を使用することで、塗装の持続性と耐久性を高め、再塗装の頻度を減らすことができます。これにより、長期的なコストを下げることが可能となります。
これらの対策により、塩害塗装のデメリットを最小限に抑え、建物の保護を最大化することが可能です。
塩害を放置するとどうなる?
ここからは、塩害が外壁にどのような影響を及ぼすのか見ていきましょう。
金属の腐食
金属は塩分に弱い性質を持っており、塩害の影響を受けやすい傾向にあります。外壁には多くの金属素材が使用されているため、塩害が起こることでサビたり、腐食したりなどさまざまな影響が出てきます。
症状が進むと外壁に穴が開いてしまうことも。開いた穴から雨や砂などが入ると建物の劣化のスピードが早まります。また、電気回線がショートして家事が起こるリスクも高まるため、迅速に対応しなければいけません。
外壁材が剥がれやすくなる
塩害の影響を受け続けると、耐久性の強い素材を使用していても外壁材が剥がれやすくなります。外壁材がはがれると、内部の劣化を早めてしまうため、建物の腐食にもつながるでしょう。
外壁材がはがれるところまで影響が進むと、補修にも高い費用がかかるため、早めに対応する必要があります。
塗料の劣化が進む
塩害による影響で外壁に塩分が付着すると、鉄部が錆びたり、塗装が剥がれやすくなったりします。塩害の影響を受けやすい塗料で塗装している場合は、さらに寿命が早まってしまうでしょう。
建物を守る役割を果たす外壁塗装が劣化すると、建物自体の腐食につながるため、早めに対応しなければいけません。
塩害の症状が広がる
塩害対策が遅れると、最初は一部分だけだった症状が、他の場所にも広がります。中でも屋根やドアなどは外壁と同じく影響を受けやすい場所なので、注意が必要です。腐食が進むと、建物全体に影響が出る可能性があるため、迅速に対応しなければいけません。
塩害塗装以外の方法で塩害を防ぐ方法を紹介します。
塩害の外壁被害を最小限に抑えるためにも、対策しておくことが重要です。最後に、外壁を守る塩害塗装のポイントをまとめておくので、参考にしてください。
塩害に強い外壁を採用する
これから住宅を建てる方や外壁リフォームを考えている方は、被害を最小限に抑えるためにも塩害に強い外壁を採用しましょう。塩害に強い外壁としては、タイルや樹脂系サイディングなどがおすすめです。
特にタイルは粘土を高温で焼いた素材なので、耐久性が高く、塩害対策にも効果的です。しかし、他の素材と比べると費用が高く、目地が劣化しやすいのがデメリットに挙げられます。
また、金属製の素材を採用したいならガルバリウム鋼板がおすすめです。ガルバリウム鋼板は金属製ですが、サビにくく高い耐久性を持っており、塩害対策にも効果が期待できるでしょう。
しかし、10年おきに塗装し直す必要があり、定期的にメンテナンスしなければいけません。カバー工法を採用すれば予算を抑えられるため、塗装会社と相談しながら決めていきましょう。
外壁を洗浄する
塩害による被害を抑えるためにも、こまめに外壁を洗浄しましょう。塩害被害はすぐに出るものではなく、時間が経過するごとに表面に現れるものです。
表面に症状が表れてから対策しても遅い可能性があるため、普段からこまめにお手入れすることが重要です。外壁の洗浄といっても、付着した塩分を洗い流す程度で構いません。
ただし、高圧洗浄機を使用すると外壁を痛める可能性があるため、ホースやシャワーなどを使って洗浄するのがおすすめです。
耐久性と耐塩性のある塗料を自ら行う。
塩害対策として、耐久性と耐塩性のある塗料を自分で塗るというのも1つの手です。
塩害に強い塗料
- フッ素塗料
- 無機塗料
フッ素塗料はフッ素が含まれた合成樹脂を主成分とした塗料のことです。有機材が使用された塗料の中でもグレードの高い種類で、15年〜18年の耐用年数を誇っているのが特徴です。耐久性が高く、きれいな仕上がりにもなるため、塩害対策にも効果が期待できます。また、汚れ落ちにも優れているため、外壁の洗浄がしやすいのも魅力の1つです。
無機塗装はセラミックなどの有機材が含まれた塗料のことです。有機材を使用していないため、劣化しにくく高い耐久性を誇っています。18年〜20年程度と長い耐用年数を誇るのですが、その分費用が高額になりがちなのがデメリットです。
またこれらの塗料は扱いが他の一般的な塗料よりも難しい傾向があります。不安思う場合は近くの専門店に相談してみるのがおすすめです。
まとめ
塩害によるデメリットは大きなもので、そのまま放置すると症状はどんどん悪化していきます。建物自体が劣化して、素材や構造が腐食することもあるでしょう。
塩害の被害を最小限に抑えるためにも、迅速に対応すること、塩害に強い外壁塗装を検討することが重要なポイントです。信頼できる塗装会社に塩害塗装をしてもらいましょう。