外壁に〇〇があったらスグにご連絡ください|塗装屋が解説
外壁に見られる問題点は、建物の健康状態にとって重要なサインです。定期的なメンテナンスと早期の対応が、長期的なダメージを避け、修理費用を抑える鍵となります。以下は、私たち塗装屋がお客様に伝えたい絶対に連絡してほしいギリギリのタイミングです。
1、ひび割れ
外壁に見られるひび割れは、単なる美観の問題だけでなく、構造的な問題の可能性もあります。小さなひび割れでも、水の浸入を許すことで建物の内部構造に影響を及ぼす可能性があります。特に、幅が広がる傾向にあるひび割れは、すぐに専門家に相談するべきサインです。
2、色褪せ
外壁の色褪せは、塗装の劣化を示しています。塗装は、外壁を様々な外的要因から保護するための重要な役割を果たしています。色褪せた外壁は、保護機能が低下している可能性があり、再塗装が必要かもしれません。
3、カビ・藻の発生
湿度が高い場所では、外壁にカビや藻が発生しやすくなります。これらは見た目にも悪影響を及ぼすだけでなく、外壁の材質を徐々に劣化させる原因となります。健康へのリスクも考えられるため、発見次第、早急に対処する必要があります。
4、剥がれ
外壁の塗装や仕上げ材料の剥がれは、素材の老朽化や下地の問題を示していることが多いです。剥がれが見られる場合は、外壁の保護機能が低下しているサインであり、水分が侵入しやすくなっている可能性があります。
5、錆び
金属部材が使われている外壁では、錆びが重要な警告サインです。錆びは金属の強度を低下させ、穴が開くなどの損傷を引き起こす可能性があります。特に、構造を支える部分に錆びが見られる場合は、安全性が懸念されます。
これらの兆候を見逃さず、問題が小さいうちに対処することで、建物を長持ちさせ、将来的な高額な修理費用を避けることができます。外壁に上記のようなサインが見られた場合は、すぐに専門の塗装屋に相談しましょう。
手遅れにならないために!外壁塗装の事前知識
知識がないことは最大のリスクです。簡単でいいので知識を身につけましょう。ここでは簡単な基礎知識を紹介します。
基本的に10年に一度の塗装が必要
10年に一度の塗装が一般的に推奨されており、その理由は多くの建築材料と塗料が10年で劣化するからです。つまり、10年が過ぎると、劣化が急速に進行し、それが「手遅れ」の状態につながりやすいのです。10年以上何もしていない場合は一刻も早く地元の塗装屋さんに点検をお願いしましょう。
塗装の限界を鳴らすサインを知ろう
注意しなければならない警報サインにはいくつかあります。以下の点を抑えることで塗装のタイミングをよく理解できるでしょう。
- 色褪せや剥がれ
これは塗料が劣化している明確な証拠です。先ほども紹介しましたね。 - 水滴や湿気
防水機能が低下している可能性があります。また家の内部に水が入っており劣化が加速していきます。 - 異常な音や振動
内部に動物や虫などが入り込んでいる可能性があります。劣化が加速します。
これらのサインが見えたら、すぐに専門家に相談しましょう。それが「手遅れ」を防ぐ最も効果的な手段です。また以上の症状が出ている場合はすでに手遅れになっている場合もあります。相談しても何もできない場合があるのでご了承くださいませ。
修繕が手遅れになったらどうすればいい?
修繕が手遅れになったら①:専門家の診断を受ける
何が問題で、どの程度深刻なのかを確かめるためにも、すぐに専門家の診断を受ける必要があります。そして、その診断に基づいて具体的な修繕計画を立てましょう。
修繕が手遅れになったら②:修繕する or 諦める
手遅れになった場合、通常よりも高額な修繕費用がかかる可能性があります。諦めるか高額修繕を行いましょう。
修繕が手遅れになったら③:修繕の優先順位をつける
すべての修繕を一度に行うのは負担が大きい場合、優先順位をつけて段階的に進めましょう。最も緊急性が高い問題から手をつけることで、より深刻なダメージを防ぐことができます。
修繕が手遅れになったら④:今後の維持管理を見直す
一度手遅れになってしまった経験は、今後の維持管理に生かすべきです。定期的な点検や早めの修繕を行う習慣をつけ、同じ過ちを繰り返さないようにしましょう。
最終手段は新築を立てることですが、元も子もない話なのでここでは割愛します。
まとめ:手遅れと感じてもまずはご連絡ください。
海岸地域に建つ建物は、特に塩害の影響を強く受けます。定期的な点検と適切なメンテナンスを怠ると、建物の表面だけでなく内部構造も腐食し、修繕が困難になる場合があります。定期的な塗装の点検とメンテナンス、塩害に対する高い耐性を持つ塗料の使用、そして信頼できる専門家の助けを借りることが必要です。